仕事が遅い人ためのちょっとしたコツ

一般

こんにちは旧帝大理系博士卒のTKGです。今回はこれまでの大学院の話から少し離れて,仕事の効率的な進め方について僕のこれまで見聞きして実際にやってみた経験から得た知見をもとにお伝えしたいと思います。たくさんビジネス書はありますが,”そりゃあなたならそうできますよ”的なものが多いと思います.内容がストイックだったり,あまりにもその人にしか当てはまらすぎだったりして,挑戦してみても,”一般人の自分には無理だな.”と言う結論になりがちです.

結論から言うと,仕事が遅い人は悩んでる暇があったら,目の前の仕事にとにかく着手して経験を積みまくればいいというお話です.だからその仕事が遅いから困ってるんだと言われるかもしれませんが,今回そのプロセスについて半経験的に説明させてもらいたいと思います.

僕はお世辞にも仕事がバリバリできるタイプの人間ではないですが、これでも30代前半で上位12%くらいの年収があります.紹介する方法によってそうなるわけではないですが,どちらかというとこうしないと仕事が終わらない,終わらないと会社に利益が出ない,利益が出ないと給料も上がらない.だからこうするしかなかったという結論です.

どういう人におすすめかというと

  • とにかく仕事が遅い
  • 仕事を始めるまでに時間がかかる
  • なかなか仕事が終わらない
  • いつも時間に余裕がない

特に仕事を始めるまでに時間がかかる人にはおすすめかもしれません.

僕の紹介する方法によってもたらされる効果は

  • 仕事が早くなる
  • 仕事の質が上がる
  • 時間に余裕ができる
  • 結果,アイデアが湧くようになる

参考にした本はこちら,

ただ,この本を読んでそうしたというよりかは,この本のことはあとから知ったので同じことをしていたという方が正解に近いです.この本はよくまとまっているので,概要はこの記事より本を読んだほうが早いかもです.

この記事では,僕なりの追記やアレンジがあるのでそこを参考にしてもらえると嬉しいです.おそらく紹介する方法は仕事ができる人なら当たり前かもしれませんが,今回この記事に興味を持ってくれている人はそうではないと思うので参考になればいいなと思います.

新しいプロジェクトを立ち上げるとか,習い事を始めるでもいいです.何か新しいことを始める時、何か思いついた時、僕は何から始めればいいかわからなくて手が止まることが多い人でした.今でもその癖は残っていますが,仕事が遅い人の特徴はとにかく進まないことです.じゃあどうするか?

完璧の罠

今あなたの前の仕事を1から10までのプロセスに分割してみてください.1から3でも5でもいいです.真面目な人は1から順に丁寧に仕上げていきます.完璧な仕事を目指すのであればこの方法が最も効率的かもしれません.しかし,完璧とは?

人によって完璧は違います.超がつくほど優秀な人は完璧な仕事ができるかもしれませんが,多くの人はそうではありません.しかも完璧に近づくほどより細部が気になり完璧は遠のいていきます.場合によっては,気に入らなくて1からやり直す几帳面な人もいるかも知れません.普通の人が,超優秀な人を手本に同じことをすると,長時間労働をするしかなくなってしまいます.僕が目指すところはそうではありません.70〜80%の普通の人に通用する方法であることが重要だと考えます.

80%理論

では完璧を忘れて,反対にそこそこの結果で良いとするとどうでしょうか?

方法は簡単.80%の完成度で仕事を完了させるのです.100%を求めてはなりません.この80%というのがミソで,すごい適当ではなくてそこそこ完成度は気にするけど細部までは踏み込まない.絶妙な割合だと思います.これなら,あなたでも十分に到達できそうではないですか?80%の仕事でも意外と人は十分と感じるのです.

そして,とにかく今ある仕事を80%くらいの気持ちでどんどん終わらせてみましょう.するとあら不思議,とにかく終わらせているうちにだんだんとこれまでの仕事の流れが整理されてきます.特に似た内容の仕事はどんどんスピードアップしていきます.今まで全力で80%の完成度だったかもしれませんが,7割くらいのスピード感覚で80%の完成度を達成できるようになってきます.つられて質も良くなってくることに気づくはずです.

つまり何が言いたいかというと,仕事が遅い人は圧倒的に経験不足なのです.皆さん聞いたことがあると思いますが,論語に「一を聞いて,十を知る」とありますが,これが優秀な人だとすると,普通の人は一を聞いて二か三が分かる程度だと思います.この差を埋めるのは経験なのです.

仕事ってなんですかと問われたら,僕は効率化の作業であると答えます.仕事ができる人はなにもその人自身が優秀であるということとイコールではありません.単に効率化されているだけです.すでに経験を多く積んでいる人と未経験の人がヨーイドンで仕事を始めたら当然,経験者のほうが早く終わるので,仕事ができるように見えます.これって別にその人が優秀である証拠にはなっていないのです.本当に優秀な人は効率化のプロセスが早いのですぐに経験者に並ぶでしょう.そういう人を私達は優秀だと感じるでしょう.

また,仕事ができると聞くと,気が利くとかアイデアが独創的だとかいろいろ思い浮かぶかもしれませんが,それらはオプション的なものだと考えます.今回の趣旨はあくまで普通の人が効率良くなるための方法ということを忘れないでください.

今私はこれを80%理論と命名しました.仕事によってはどうしても完成度を求められるものもあります.この方法は使えないよと.そこで,この理論この方法を少し拡張します.一つの仕事に対して80%理論を何度か適用します.すると,当然100%に近づいていきますが,100近傍に到達するスピードは体感で2倍にも3倍にもなります.

なぜか?先ほど仕事が遅い人はプロセスを1から順に完成させていくと言いました.しかし80%理論においてはとにかく一通りやってみる,わからないところはある程度調べて飛ばす.というようにスピード重視で一旦やりきってしまいます.一通りやると,どの部分が不足しているかが,全体の流れの中で把握できます.2周目はその穴埋めあるいは修正を行うのです.なので一案件で何案件分もの経験を積むことができます.こうして仕事のスピードが上がるのです.

とにかく始める,とりあえずおわらせる

また,仕事の遅い人の特徴は今の作業を放って他の作業に移るのも特徴です.一度はじめたら途中で他の仕事に移らないで,とりあえず最後まで進めるのもポイントです.最悪そのまま提出でもいいし,次に手を付けるときは,2周目に入っているので完成度が上がっていきます.

さらに,仕事の遅い人はいつも期限に追われています.なんでかというと,ついつい仕事を先延ばしにしてしまうからです.これは脳科学的にもメカニズムはわかっていて,解決策も明示されています.締切と同時に始める期限を決めるのです.実践しましたがこれはかなり効果があります.とにかく始めることが重要です.

とにかく始めることは,非常に重要で80%理論でもいいましたが,始めることで足りないことがわかってきます.足りない部分をあとから順次追加していくことで精度も上がってきます.実はこのブログも同じ感覚でやっています.まだ一周目で完成度は低いです.誤字脱字もあれば文章の構成もいまいちだと感じますが,とにかくアップしています.別に論文を投稿するわけではないから何度でも書き直せるし,多少ショボくても伝わる程度になっていればあとからより良くすればいいやと考えています.

まとめ

結局のところ,仕事は経験値が物を言います.ひらめきとか気が利くとかはその後の話です.仕事を早くこなすことができれば,仕事に追われることなく時間に余裕ができます.時間に余裕ができれば,リラックスできるし,本を読んだり趣味に時間を費やしたり,勉強したりもできます.そこで得られたいろいろな経験がもっといいアイデアを生むようになるのです.

みなさん,とにかく始めるという気持ちで仕事に取り組んでみるのはいかがでしょうか?

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